レッスンのカウンセリング効果についてシリーズで書いています。
前回は自発性を促すについてお話しました。
今日は、「親子のコミュニケーションアップ」について書いてみたいと思います。

教室では、保護者のお悩みを伺って、お子さんの指導の時に生かし、改善を図っています。


例えば、こんなことがありました。小学4年生のゆうきくん(仮名)。


お母さんは、ゆうきくんへの注意が伝わらないのが悩みでした。人のせいにする言葉が多いのも気にされていました。

レッスンでも、ゆうきくんのお話を聞いていると、
「ママがペットと遊ばせてくれない」
「ペットのお世話しちゃダメって言われた」
などの発言が見受けられました。

でもよく聞いてみると、「宿題など、やることをせずにペットのことをするのはダメ」という、
前提が抜け落ちているのですね^^

なので、「どうして言われたのか?」を振り返ってもらうようにしました。
その時、お母さんの意図も伝えます。

レッスンでも、できる限り詳しく意図を説明するようにしました。
忘れた場合は、必ず意図を尋ねるようにしました。

一方で、レッスンの状況をお母さんに伝えることによって、一緒にゆうきくんの状態を把握し、変化を見守ってもらいました。


そうするうちに、ゆうきくんは、間違った時こわばっていた表情が、笑顔で繰り返し弾けるようになりました。


無意識で感じていたであろう、「自分自身」が否定される感じではなく、「部分」に対して注意されたと受け止められるようになったのではないでしょうか。


このように、第3者の視点からお互いの盲点を把握し、お互いに伝えることで「スムーズな親子のコミュニケーション」ができるようになります。


次回は、「子ども時代の学びの基礎固め」についてお話します。