「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」
西原理恵子著
この本を読んで、大変感動しました。文体は優しいのですが、とても重要なことが書いてあります。男の子はもちろん、特に「女の子」としているのには理由があります。
要点と感想を書いてみたいと思います。
1、女性の自立の重要性
2、現実を認識する重要性
3、いい人であることをやめる重要性
それぞれについて、以下書いてみます。
1、女性の自立の重要性
女性こそ誰かに頼った生き方ではなく、自分で自立する力を持っておく=稼ぐ術を育てておく
実際、収入がないと夫婦でも肩身の狭い思いをするものです。
同時に、誰かに自分の人生を預けてしまったときの苦労についても描かれています。リアルすぎて怖かったくらいです。
2、現実を認識する重要性
たとえ現実が厳しくても、まず事実として認識すること。自分の評価する基準と、現実の基準に開きがあると知ることです。
そこから努力を始められるとあります。認識ができなければ、これでいいと思って、努力を怠ります。厳しくても、まず現実を知ることから始まります。
これはピアノ教えていても、非常に納得します。現状の認識がなければ、教えても入っていかないし、結果として上手にならないのです。
逆に言えば、現状を認識できれば、努力するので上手になります。認識を返れば、人生も変わってくるということですね。
3、いい人であることをやめる重要性
これは「我慢は美徳」という概念に対するアンチテーゼです。
もちろん我慢が必要な場面もあるでしょう。けれど、いつも我慢ばかりしていると、我慢は逆に心身をむしばんでいきます。
そして「言ってもしょうがない」「どうせ自分なんて」「そもそも自分の要求が分からない」という状態に陥ります。
すると、なぜかイライラして周りに八つ当たりして、さらに自己嫌悪に陥り、「自分なんて」を繰り返す無限ループに入ってしまいます。あるいは病気になる場合もある。
「我慢は美徳」という概念を見直すことがあって全然いいと思います。
私自身は、「我慢は美徳」を置いておいて、まず自分の心に聴くようになってから、ずいぶん楽に生きられるようになりました。
というわけで、大変内容の濃い本です。女の子がおられる保護者の方に、ぜひともおすすめします。本のリンクはコチラ♪
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