もやのかかった朝日がきれいです。
一昨日は、お子さんの自発性を育てるには、間違いを気にするのはやめたほうがよいということを書きました。
間違いでなくイメージに集中することで、学校でも積極的になったお子さんがいます。
ありさちゃん(2年生、仮名)は、昨年習いに来た時は、小さな声で注意をしてもびくっとしていました。
ありさちゃんは人一倍感じやすく、繊細な面がありました。
そこで、ありさちゃんが「間違えてしまった」ではなくて、「いろいろ試せた」と思えるように私はレッスンしました。
たとえば、
「間違って大きすぎる音を出してしまった」とありさちゃんが思う時は、
「それだと、かわいい子どもではなくてライオンが歩いているみたいな音だね」
「間違って違う高さの音を弾いてしまった」という時は、
「それだと、男の人の声でなくて女の人の声になるね」
などと、イメージが変わるということが「いろいろ試せた」と思えるように私は声をかけました。
するとありさちゃんは、どんどんイメージ豊かに
「ここで弾くと、おうちで飼ってる猫ちゃんの音!」
「こうやって弾くと、おばあさんが歩いている感じ」
「こう弾くと、元気な子どもが飛び跳ねて歩くような感じ~」
などと1人で試して弾くようになりました。
先週のレッスンで
「1年前と比べてどう変わったと思う?」とありさちゃんに私が聞いてみたら、
「緊張が取れてきた」と答えてくれました。
「だから、学校でも知らない人や先生にもあいさつできるし、人と仲良くなれると思う」とも。
素晴らしいですね!
ありさちゃんが積極的に授業で手を挙げるようになったとお母さんも嬉しそうでした。
このように、間違いでなくイメージに集中すると積極的になれるのです。
大手音楽教室では効率が求められるので、間違いをダメなものとして指導しますが、そればかりだと積極性は育ちません。
積極性を育てるために私は、
「間違えてしまった」ではなく「いろいろ試せた」とお子さんが思えるようレッスンをしています。
間違いではなくイメージに集中して、積極性を育みたい方はぜひお問い合わせください。