今日はグループレッスンの効果について、ご紹介したいと思います。

小学3年生のグループレッスンの連弾の場面です。

さきこちゃん(仮名)は、練習して自分のパートが上手に弾けるようになりました。

ところが、相手のさくらちゃん(仮名)と合わせると、手がぶつかってしまうのです。

弾きにくくて、2人とも顔を見合わせて止まってしまいました。

そこで、どんな工夫ができるか、私が助け舟を出しながら、2人で考えました。

結果的には、さきこちゃんが、手がぶつからないよう、左手の角度を変えて弾くことになりました。

 

次は、強弱の差を工夫することになりました。

メロディーの人が目立つ時と、伴奏の人が抑えるときの違いを工夫するのです。

すると今度は、伴奏の人が、聞こえないくらい小さい音で弾いています。

そこで、そもそも弾いている曲がどんな曲なのか、元気な曲なのか静かな曲なのかを、話し合いました。

そして、結果的に、音量の調節ができるようになりました。

2人の演奏は、しっくり噛み合って、素晴らしい演奏になりました

 

グループで良いのは、

自分1人でうまくいっても、相手があると調整が必要な場合が分かります。

また、強弱も絶対的なものでなく、相対的なものだということです。

良いと思っても場面によって変わる。

音の大きさも相手によって変わる。

成長につれ、そのような場面は増えていきます。

 

そんな時、共通の目的を確認すること。

アイディアを出してみること。

臨機応変に対応する経験は大事です。

グループレッスンは、このような勉強に役立ちます^^