前回は、褒め方について書きました。

今回は、補足として「○○してくれない」と言ってしまう状況に対して、どうしたらいいのか書いてみようと思います。

 

まず、

1、「○○しない」

2、「○○してくれない」

この違いは何でしょうか?

1、の主語は、お子さんですね。「△△ちゃんが○○しない」という事実です。

それに対して、2、の主語は、表面的にはお子さんですが、隠れた主語は、それを望んでいる人になっているのです。

つまり、「私はそうしてほしいと思っているのに」という、「私」の気持ちが隠れているということです。

お子さんは、お母さんのためにごはんを食べるのでしょうか?

お子さんはお母さんのためにおけいこをするのでしょうか?

違いますね。お子さん自身のためですよね。

なので、まずそのことをお母さんが自覚することが必要です。お母さんの願いと、子ども自身の問題を、一緒にしてはいけないのです。

一緒にしてしまうくらい、大事に思う、心配する、その気持ちは尊いです。

でも、結果として、こちらが言えば言うほど、子どもは言うことを聞かなくなります。「お母さんのためだったら、してあーげない!」みたいな…苦笑。

そうではなくて、「困るのはあなた自身ですよ」と伝えると、行動が変わります。

ですので、「○○してくれない」の対応は、「○○しないと、あなたが困りますよ」ということを、伝えることです。

伝えた後は、手取り足取り何とかしようと世話を焼かないで、放っておくことも必要です。

ここで、つい世話を焼くと、「なーんだ、やっぱりお母さんのためなのか」と、最初の気持ちを、もっと強くしてしまいます。

そして、気づいたら、できるだけ「○○してくれない」を「○○しない」に変えていきましょう。

これは、境界線と言って、相手の問題と自分の問題を切り離して考える方法です。

本来、相手の問題は、相手に責任を持って対応してもらうということで、お子さん自立できるようになります。

親自身、子どもとの関係に、とても有効な方法ですので、ぜひ取り入れてみてください!