教室の選び方に関して、
今までいろんなケースを見てきて、不思議に思うことがあります。
それは、
成果が上がる方法があるのに、どうしてそれを選択しないのだろうか?
本当は何を求めているのだろうか?
そのことに気づいているのだろうか?
ということです。
幼稚園、保育園選び、
他の教室やおけいこ、私の教室などで見聞きしたことを書いてみます。
例えば、
・新しさ(園舎の新築、園庭の整備など)で選んで、
教室の背景(母体、どの組織に由来するのか)を考慮しない
・個人レッスンで、現在の先生と信頼関係があるのに、
その先生と相談をしないまま、費用の問題で他の先生を探す
・ピアノを習いに来るのに、住宅などやむを得ない事情ならともかく、
子どものためにピアノを準備する気が全くない
(注 お金の問題ではないのです。
中古で安く手に入れることだって、できるかもしれないのです。
金額の多寡でもありません。
もし、経済的なことでどうしても困難なら、先生に相談するべきです。
要は、子どもの頑張りを見て、親も環境を整える努力をしようという
気持ちが全くないということです。)
・ピアノが受験に必要、初心者で受験も迫っているのに、レッスン開始を遅らせる
・レッスンに通わせる意思はあるのに、頻繁に時間を守らない
見聞きしていると、
何をさせたいのかな、と疑問です。
目的をあまり考えてないのではないか。
経験として、
こういう方たちは、自分の都合を優先し、
自分でできることをなんとかしようという気はなく、
人任せで責任を転嫁する。
一生懸命教えたいと思っている立場からすると、
これでは、レッスン以前のところで気が殺がれてしまいます。
お金払ってるんだから何でも言うことを聞いてよ、
ということでは教えることはできない。
知識や技術の切り売りならともかく、
何かを伝えたいと思っている教室は、皆同じ思いです。
信頼関係を築こうとする人には、レッスンに全開で向かえる。
そうでない人には、言い方や伝え方のところで消耗してしまう。
それでも、気を奮い起こしてレッスンしても、
受け止め方が最初から違うので、結果は出にくい。
しかし、これは私の考えであって、
別の考え方もあるわけで、それはそれでありだと思います。
ただ、お金で解決したいなら、
先方にも、お金で割り切ったサービス以上を
求めるのは無理という道理になることは言えると思います。
さらに、技術の習得は、お金だけで魔法のようにできるようになるわけではない
ということも、知ってもらえたらと思います。
相手に熱心さを要求するなら、誠実に接する。
それほど求めないなら、要求も割り切る。
目的をよく考えて行動と一致させることは、
金額の多寡以上に大事だと思います。