お子さんの自発性を育てるには、間違いを気にするのはやめたほうがよいということをご存じですか?
今日もピアノの発表会前の生徒さんの変化についてです。
ゆうほちゃん(小学5年生、仮名)はおとなしく素直な女の子です。
間違えるのをかなり気にするところがありますが、何回注意されても根気よく練習する粘り強さもあります。
そんなゆうほちゃんは最近、洋画の曲などちょっとカッコイイ曲を弾きたがるようになりました。
そこで、今年の発表会ではカッコイイ曲をメドレーで弾くことにしました。
メドレーは市販の楽譜を使いながら、ゆうほちゃんのイメージに合わせたものを私がオリジナルにアレンジします。
そうすることで、ゆうほちゃんは自信をもって表現できるからです。
楽譜通り間違えずに弾くだけにとらわれるような、縮こまった演奏をしてほしくないのです。
例えば、今回アレンジで工夫したのはこんな内容です。
・選曲のイメージに合った大人っぽさを出す
・ゆうほちゃんの手の大きさや技術、難易度に合わせて、少し頑張れば弾けるようにする
・メドレー全体を通して、盛り上がる構成にする
このような工夫を伝えることで、ゆうほちゃんは「カッコよく弾きたい!」と目を輝かせて練習しました。
最初はたどたどしく自信もなさそうだったのが、先日のリハーサルでは、勢いに乗ってカッコよく弾き切ることができたのです。
聴いていたお友達から自然に拍手が出たくらいです。
楽譜通り間違えないで弾くという、「防御」が目的になるのではなく、お子さんがのびのびと「自発性」を発揮することこそが大切なのです。
そのために私は「自発性」が出るようにアレンジをしています。
アレンジは手間暇がかかるので、通常のピアノ教室ではほとんどしていません。
でもお子さんが「自発性」を発揮した時にこそ感動が伝わる。
その感動がお子さんの自信につながると思って、私はアレンジしています。
間違えない演奏ではなく、お子さんの自発性を伸ばしたいと思われる方は、ぜひお問い合わせください。