引き続き、発表会で課題を乗り越えたお子さんの例をご紹介したいと思います。
小学生のAさん。
今までは、本番になると緊張して、音の表情が出せなかったり、歩く時やお辞儀も視線を下げていたりしました。
そして、決まって「緊張したから」と言うのでした。
気持ちや考えを伝えることも苦手意識があるようだったので、今年は、マインドマップを使って、気持ちや考えを書き出し、整理することを頑張ってきました。
マインドマップとは、思考を書き出し整理しやすくする手法で、カウンセリングの手法として取り入れています。
その結果、マインドマップを始めた頃は、書くのにかなり時間がかかっていたのが、そのうち、すらすら書けるようになってきました。
気持ちや考えの言語化が、スムーズになってきたのですね。
同時に、レッスンでも、希望や意見が積極的に言えるようになってきました。
その結果、今年の発表会では、今までで1番音楽の表情を出すことができました。
何より素晴らしいのは、自分でも演奏後、
「今年は緊張もしたけど、ちゃんと表情が出せた」
と、納得した顔で話してくれたことでした。
何年も抱えていた課題が、こうして納得できる演奏になる。
それを体感できたことが素晴らしいですね。
大人の側も、短期間で見るのではなく、倦まず弛まず、あの手この手で試していくことが大事だと改めて思います。
次回からは、保護者の方のアンケートをご紹介します。