昨日に引き続き、発表会の保護者の方の感想ご紹介したいと思います。

教室では、ピアノレッスンだけでなく、話を聴くことがメインになる場合もあります。

例えば、ピアノを弾くのが行き詰まっている場合や、思春期を迎えて自分の考えをアウトプットしたい場合などです。

 

話を聴いた後は、フィードバックします。

客観的な見え方を伝える場合もあるし、私の意見を伝える場合もあります。

何気ない話でも、そのお子さんならではの視点を発見します。

 

例えば、このお子さんは、お米が大好きです。

稲が育てたような感じを受けますw

でも、そのお子さんが単にご飯が好きというだけではなく、お米文化に育ったゆえの味覚と感受性があるのです。

それは、長年の米食により甘いものに流れないしっかりとした味覚が身についていること、親戚総出の作業を通して日本の共同体という根に触れていることです。

(余談ですが、食べたものは精神性に強い影響を及ぼします)

つまり、そのお子さんは、日本人のアイデンティティの土台ができているのです。

 

対照的な例を挙げると、

ご飯を軽んじてお菓子に傾いたり、買えば済むと思って食べ物への感謝を忘れたり、個人主義に陥り自分のルーツに誇りが持てなくなったりします。

これらは戦後政策の影響なのですが、日本人のアイデンティティが失われる仕組みになっています。

そういった背景も伝え、田んぼの経験がそのお子さんの土台を支えていることを伝えます。

 

「前は言葉にすることをためらったり、自信がなかったことが、だんだんと言えるようになってきたように思います。

自分の意見を強く言うことがあまりなかったので、だんだんと積極性が出てきて良かったです」

「親や学校の先生は気が付かない子どもの長所を見つけて下さるので、本人もですが親も新しい発見があったり、うれしくなったりします」

お子さんや親ごさんにとっての「当たり前」を価値あるものだと認識して、大事にしてほしいと思います

同じように、ピアノでの表現も、人生を開いていく手助けを目指しています。

 

次回も、引き続き保護者の方の感想をご紹介します。