千住 博さんの
「わたしが芸術について語るなら」
という本を読みました。
この本は、画家である千住さん
(妹さんはバイオリニストの千住真理子さん)が、
子ども向けに書いた本です。
素敵な言葉がたくさん散りばめられていました。
中でも、人はどういうところで感動するのか?
というところが好きです。
「芸術は、
なんとかして自分の思いを伝えたいという心の表れです。
だとしたら、芸術に感動するというのは、
そのなんとかして伝えたいとする心意気に
対する感動なのではないでしょうか。
何かをうまく描きました、
ということで人は感動することはないのです。
うまければうまいに越したことはないけれども、
もっと大切なことは心が伝わるかどうかです。
なんとかして伝えようと思って夢中で描いている、
その気持ちが相手に伝わった時に人は感動するのです。」
音楽も同じだなあと思います。
間違いなく弾けるから、指が回るからと言って
感動するとは限らないのです。
幼い子どもであっても、感動するときがあります。
それは、一生懸命さだったり、ひたむきさだったり、
何かが伝わってくる時です。
レッスンで言えば、
手の形を始め、基本的な技術はしっかり。
あとは、
どれだけ曲に思いを込めて、表現できるように弾くか、
を目指しています♪