今、変えられようとしている制度について、
書いてみたいと思います。
制度って、実は暮らしに大きく関わっていますよね。
・食品の由来の表示(遺伝子組み換えなど)
・国民皆保険
これらが変わるかもしれません。
TPPに関わるからです。
TPPが、今の国会で可決されようとしています。
「TPPって何?」
実際の例です。
「ある日、体の具合が悪くなった。
検査の結果、
水道の有害な成分のためだと分かった。
被害者が多数出たので、
国は(多国籍の)水道会社を訴えた。
当然、
会社が賠償責任を負うと思ったが、会社側が勝訴した。
国は逆に、会社に多額の損害賠償を支払うことになった。」
これは、アルゼンチンで実際に起こった例で、
TPPとセットのISD条項によるものです。
すごく恐いです。
TPPってご存知ですか。
関税を引き下げて、自由に貿易をできるようにする法案です。
TPPについて、知らない人が多いのは、
報道で詳細を知らされないからだと思います。
決して農業の分野だけではないのです。
医療にも関わります。国民皆保険の根本にも関わってきます。
「盲腸手術300万」(!)などもあり得ます。
こわいことは置いておいて、
素朴な疑問を整理すると、
疑問1、なぜ、最初に全体像でなく、推進ありきなのか?
疑問2、利益を得るのは誰か?
疑問3、ISD条項の説明があったか?
疑問4、ラチェット条項の説明があったか?
疑問5、TPPの協議内容は秘密らしい。
生活に関わることなのに、なぜか?
疑問6、そもそもTPPで国民は利益を得られるのか?
ラチェット条項は、
決めたが最後、更新なしで永久に続くというものです。
秘密協議で内容も知らないまま、固定されてしまうことになります。
誰が利益を得られるのでしょうか。
秘密にしたい誰かのためで、
秘密にされる私たちのための利益だとは思えません。
影響が云々されていますが、
そもそも公正な全体像が知らされないということが、
アヤシイのではないでしょうか?
報道されませんが、本家アメリカを始め、
ドイツ、ニュージーランド、国内と、
大規模なデモが相次いでいる内容の法案です。
インターネットや本で調べてみてください。
情報を鵜呑みにしないで、
「誰にとって都合がいい情報なのか?」
の視点を持ちたいものです。
ささやかでも、何か自分なりにできることがあると思います。