今年の発表会では、新しい試みを取り入れました。
それは、調を知るということ。
ポジションを変えて弾くということです。
調性は、避けて通れないのですが、私も勉強していくうちに、
早い時期から取り入れてみようと思いました。
そこで、おすすめの導入教材があります。
「子供のピアノメソッド 木村美江 著
ATN 出版」です。
私としたことが、今まで知らなかったテキストです!
ある先生に教えていただいて、取り寄せてみたところ、
とても充実した内容です。
何がいいかと言うと、
・幼児に分かりやすいよう無理なく進められていて、
しかも内容が本格的であること
・いろんな調が最初から取り入れられていること
・1巻にはリズムカードがついていて、テキストで親しめること
同じ全調メソッドのバスティンの導入教材と比べると、
白黒でイラストは少ないのですが、
1巻から全調を導入して、
調の仕組み(5度圏)を説明していることや、
そのポジションをもとに音階を両手で弾くことや、
譜読みの仕方について詳細に説明してあるのが
特長だと思います。
そして、どのテキストにも言えることですが、
内容を消化させようと躍起になるのではなくて、
音楽に触れさせているか、
音楽にテキストがどう結びついていくのか体感させているか、
断片の知識ではなく、全体像を教えているか。
が意外と盲点だと思います。
つい、譜読みの仕方(音符の読み方)に
費やしてしまいがちだった自戒も含め、
伝えるのは知識ではなく、音楽なんだ
ということを忘れないようにしたいです。
それも、その先生に教えていただきました。
(すごい先生がこの鳥取にもおられるのです!^^!)
どのテキストを使うにしても、
足りない部分は補いつつ、
レッスンしたらいいと思います。
今までの生徒さんにも、テキストこそ違えど、
この本の要素を取り込みました。
すると、ポジション移動を習ったお子さんは皆、
一度弾けるようになった曲を、
自分で違うポジションを探して弾き始めたのです。
こちらが全部説明しなくても、自分で発見する。
読譜に時間がかかっていたお子さんも、
早く読めるようになってきました。
こちらの工夫で、子どもはいくらでも変わるのです。
これからどんなふうに子どもたちが成長していくのか、
とても楽しみです♪