今日もお母さんのお悩みを挙げていきたいと思います。

あなたも、こんなお悩みを感じたことはないでしょうか?

 

「子どもが集中してくれない」

 

実は、これは就学前のお子さんで特によく聞くお悩みです。

たとえば、このようなお子さんの様子に対してです。

 

・ピアノに向かおうとせず、他のおもちゃで遊ぶ。

・やっとピアノを弾いたと思うと、すぐに飽きてしまう。

・ずっと座って、親や幼稚園の先生の話を聴き続けるのが難しい。

 

そうしくん(5歳 仮名)のお母さんも、そうしくんがじっとして

いられないのがお悩みでした。

でも、レッスンをしていくうちに分かってきたことがあります。

 

そうしくんは、いつもじっとしていられないわけではない。

集中する場面もあれば、集中しない場面もある。

何が違うのかよく観察していくと、

「遊びモードになると集中する」ということです。

遊びモードというのは、知識を与えられるのではなく

自分でアイデアを考えつく感覚です。

 

これは、調性のレッスンの時のことです。

(※調性とは、音楽の変化を生み出すもので、

鍵盤のポジションで変えることができます。

幼いお子さんでも簡単に弾くことができます。)

 

この時、「はい、これはハ長調と言って、ここで弾きます。次はニ長調です。」

とお勉強モードで説明してしまうと、5歳児さんは聴くはずもありません(笑)。

 

なので、まず知っている曲で、調性を同じにしたり変えたりした演奏を

聴いてもらいました。

私「2つの演奏は同じだったと思う?」

そうしくん「ううん、ちがった」

私「どっちがいいと思う?」

そうしくん「んーと、変えたほう!」

私「じゃあ、そうしくんも弾いてみようか!」

 「他にもあるんだけど、何個ポジションを探せるかなあ?」

すると、そうしくんは集中して何個も探しました。

 

この時も、お勉強モードで説明しないで、遊びモードになるように

ヒントだけ言って、なるべく自分で考えるようにしました。

そして、気がつくと30分以上たっていました。

 

そんな調子で、そうしくんはどんどん集中するようになりました。

今では、なんと50分の小学生向けレッスンコースを受けています。

お勉強モードで知識を覚えるのではなく、遊びモードで自分で考えると

集中できたのですね。

 

そうしくんのレッスンの過程では、お母さんにこのようにお話ししました。

 

「そうしくんが集中しないと思われるようですが、お子さんはまだ幼いので、

大人が考えるような集中の仕方ではないかもしれません。

でも、そうしくんは自分が興味を感じたことは、集中して取り組みますね。

そうしくんが興味を持つ場面を、おうちでも探してあげてください。

お子さんが興味を持つのは、まず遊びです。

大人の目線で遊びだからとスルーしないで、そうしくんが興味を持って向かうことを

一緒に見つけてあげてくださいね。」

 

その後、そうしくんのお母さんは

「そうしは、ピアノで自信がついたようで、家でも自分でやりたがることが増え、

やる気が出てきて光り輝くようです!」

と嬉しそうな笑顔で感想を伝えてくれました。

 

このように、お子様が「集中しない」のは場面によって違います。

何が集中できなくて、何が集中できるのかという観察が必要です。

それには、親以外の第3者の目で観察することが大事です。

なぜなら、親は我が子についてはなかなか冷静にはなれないからです。

 

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