日の光に当たる雪解けのしずくが美しいです✨
今日は、年長さんのお子さんがびっくりするぐらいやる気を出した話です。
まさとくん(仮名、6歳)は、最近ピアノの練習をしないので、お母さんは気を揉んでいました。テキストが進んで難しくなってから、レッスンでも、すぐにできないことはあまりしたがらない様子でした。
そして、ついに先日のレッスンでまさとくんは「ピアノやめる」と言い出しました。それで私はまさとくんにこう話しました。
「まさとくんが何かやりたいことがあって、ピアノをやめるんだったら先生は応援するよ。でも嫌だからやめるっていうのは先生は応援できない。だってピアノをやめてもまた何か嫌になったらやめるってことを繰り返すでしょう。だったらピアノをがんばってみようよ」
結局まさとくんはその日のレッスンでは、ピアノは弾かずに帰ったのでした。
その夜まさとくんのお父さんから電話があり、このように言われました。
「今日家族でまさとと話したんです。するとまさとは『幼稚園でスキーの練習があったから、疲れていたせいで、ピアノやめるって言った。ピアノ続ける』と言いました。本人から話をさせます」
まさとくんが電話口に出ました。最初はもじもじしていましたが、それでもはっきりと
「ピアノがんばる!」
と言いました。
自分で決めて自分で表明できたことに、私はとても感動しました。また、その表明を自分で言える機会を作ってくださったご両親にも、とても感謝しました。
さて翌週。まさとくんはお母さんにまとわりつかず、さっと教室に入りました。お母さんが嬉しそうに報告してくれました。
「あれから毎日練習しているんですよ^^!」
練習ノート開いてみると、確かに毎日練習してシールが貼ってあります。「ピアノがんばる」と言ったまさとくんは、しっかりと行動できていたんですね。すばらしい!!
私たち大人も、つい苦手だからと避けたくなることがあると思います。小さなお子さんが決意、表明してちゃんと行動する姿に励まされます。
通常のピアノ教室でしたら、じゅんじゅんと言い聞かせたりはしないで「そんなこと言わないで頑張ろう」と言うのかもしれません。けれども、ただここでピアノを続けるとか止めるとかということが、まさとくんのためになるとは思えなかったのです。だからまさとくんに心から伝えました。それがまさとくんに響いて、とてもよかったと思っています。
カウンセリングピアノ教室では、このようにピアノ以外の面を厚くフォローしています。ピアノを通してお子様の成長を支えたいと思っている保護者の方は、ぜひカウンセリング教室へお問い合わせください。お待ちしています。