前回は、カウンセリングピアノ教室ならではの目標の立て方について、お話ししました。
具体性であったり、本人自身に言ってもらうことがコツという内容でした。

今回は、そのような工夫を、生活面でどのように応用するかというお話をしたいと思います。


小学校4年生のかつやくん(仮名)。

最近練習が目覚ましく、どんどん習得していきます。

そうしたら、はなまるで終わりにするのではなく、以前と比べて何が変化したのか、本人に言ってもらうのです。

かつやくん「楽しくなってきた」
私「以前の楽しさと何か違うのかな?」
かつやくん
「前はお友達と一緒だったのが楽しかった。今はできるようになるのが楽しい
私「どうしてできるようになったのかな?何か工夫したことがあるのかな?」
かつやくん「前は普通に弾いてたけど、今は注意を思い出したらできる実感がある

このように、本人に言ってもらう目的は、うまくいった理由を自分自身で整理してもらうことにあります。

 

さらに、これをパターンとして本人にお話しします。

「他の場面でも、何か攻略したい時は、『普通に』せずに何か注意を思い出せるといいよね」

というように。

そうすると、ピアノでの学びが、生活面に生かせるわけです。

かつやくんは、今回冬休みの宿題を一気に終わらせることができたそうです。


小さくとも、できる体験を分析し、積み重ねていくと、その後の人生を助けてくれます。

うまくいった結果だけじゃないんです。

うまくいった過程が大事なんです。


カウンセリングピアノ教室では、過程を振り返り、再現できるようレッスンしています。

引き続き、他のお子さんの例もご紹介したいと思います。