暦の上では春ですが、まだ寒い日が続いています。
「寒い寒い〜❄️」とやってきた生徒さん。
イメージ豊かなお子さんなので、ある歌を紹介しました。
それは、
「冬ながら 空より花の 散りくるは 雲のあなたは 春にやあるらむ」
〜冬なのに、空から花(雪)が散るように降ってくるのは、雪雲の向こうには、きっと春があるのだろうなあ〜
という古今和歌集の歌です。
美しい歌ではありませんか❓
昔読んだ本で、心に残っていた歌なのです。私は、寒さに縮こまりそうな時、この歌にエネルギーをもらってきました。
絵を見るような美しさもさることながら、寒さの中に見えないものを見ることで、心が少し暖かくなりませんか。
この1000年以上前の歌の感性が、多少意訳を加えても、現代の私たちに通じることも、すごいことなのです
(国境を接する国では、侵略されると言語も奪われ消滅することも多いと知り、さらに感慨深いのです)。
日本に今も生きている感性や感覚は、私たちのアイデンティティになります。
当たり前だけど、私たちを支えてくれるものは何なのか。
大事なものは何なのか。
当たり前の感覚を掘り下げると、力が得られます。