昨日は、自分の取説を作ることについてお話しました。
繰り返しになりますが、自分の取説とは、自分の取扱説明書を作るということです。
自分の取説を作るメリットは、
より理解が早まったり、
練習の成果が上げやすくなったり、
勉強が理解しやすくなったり、
コミュニケーションが取りやすくなったり
することです。
自分の取説はどのように作ればいいのかというと、端的には、振り返りをすることです。
昨日は、小学校5年生のお子さんの例をお話ししました。
今日は、中学1年生のお子さんの例をお話ししようと思います。
レッスンでは、例えば、指番号の注意を楽譜に書き込むことがあります。
ところが、このお子さんにとっては、楽譜の書き込みは、単に記号であって、実感として落としにくいところがありました。
どういうことかというと、楽譜を見るより手の感覚で弾くことが多いのですね。
感覚やイメージが豊かなお子さんなので、楽譜よりそちらを優先で弾いているわけです。
なので、楽譜に書き込んだことが、実感として落とし込みにくいわけです。
ここを教える側が分かってないと、注意を守らないとか、楽譜を見る大切さを繰り返すだけになってしまうのですね。
なので、楽譜に書き込んだことをどのようにして感覚に落とすかというレッスンをします。
そのお子さんが、得意なイメージをストーリーとして織り込みます。
「天使がどんどん上に上がっていくから、手も上に行くんだよ。
そのためにこの指番号で弾くと、どんな感覚かな」
などという言葉かけをします。
合わせて、指番号で弾いた時のパターンの分析もします。
そうすると、ぐっと表現がアップします。
もちろん、楽譜を見ることは大事なのですが、それには、お子さんの得意な理解の仕方に従って翻訳する必要があるのです。
できれば、自分で翻訳できるようになると良い。
それを自分の取説と言います。
これができると、学習面でも、自分の優位な感覚を使って学ぶことができるので、成果を出しやすくなります。
このように、教室では、ピアノを通してお子さんの得意を見つけ、自分の取説を作るお手伝いをしています♫