この映画をご存知ですか。10年以上前の映画です。
主人公の凄腕ハッカー、ネオは、
白昼なのに夢を見ている感覚にとらわれている。
ところが、それは本当のことだったのだ。
現実には、人類はカプセルの中で眠らされ、
夢を見せられているのだった。
現実と思っているものこそ虚構で、
それはコンピューターに仕組まれていたのだった。
ネオは、現実を取り戻すため立ち上がる。
という内容。
当時見た時は、映像も変わってるし、なんじゃこりゃ~の世界でした。
でも、FAP心理学的に考えると、
あり得る話に思えてくるのです。
当たり前のように認識していることは、
実は虚構で、誰かに作られたものかもしれない。
本当は、そのために苦しさを感じているかもしれない。
本来は、作られた認識とは違う認識があるかもしれない。
もっと個人の興味があり、価値観があり、自由があるのかもしれない。
話は変わるようですが、
皆さんはXーJAPANを知ってますか。
私はあまり知らなかったのですが、
先日、XーJAPANのToshiさんという人の
インタビュー記事を読みました。
Toshiさんが、
ある宗教に洗脳されて抜け出すまでを、
自戒と、被害者防止のため著書にした、
ということを知りました。
その本に関するインタビューで、
「人って世の中のあらゆるものに影響を受けると思うんです。
だから、どこまでを“洗脳”というのか。
人って、親であったり、人物だったり、国からも
影響を受けるかもしれません。」
とありました。
「洗脳」は、決して他人事じゃない。
「価値観を他人に操作されること」と
言い変えてもいいでしょう。
¨いい会社に行け、
いい大学に行け、
競争に勝て、
お金をたくさん儲けるために。
安いことがいいことだ、
お金を払う方は偉いのだ¨
ここまであからさまではないかもしれませんが、
こういうメッセージは身の回りにあふれています。
「こうあるべき→こうあってほしい」という願いでもあり、
ある意味仕方のないことかもしれません。
が、今は
「こうあるべき→そうでないとおかしい」
のような、例外を認めない雰囲気の方が強くなってきています。
人と違うことは表明しにくいと思いませんか。
批判されたらと不安になりませんか。
ストレートな批判は分かりやすいのですが、
正論で覆われた批判もあります。こちらがこわいのです。
「世間ではこれが正しい」
「これこそが幸せ」
「みんながしているから」
「あなたのためを思って」etc・・・
正論なものだから反論できません。
真面目に受け止めると、
罪悪感をあおられたり、
私はおかしい?間違っている?
と自分の感覚を信じられなくなる。
すると、他者からの評価に一喜一憂するようになる。
苦しくなる。なぜか分からないがイライラする。
これは、暗示が入っている証拠だと思います。
暗示から抜け出す方法を、次回に書きたいと思います。