今回も女の子の生徒さんの話です。

 

今日は、ピアノ教室にありがちな指導について触れました。

これからお子さんにピアノを習わせたいと思っている場合は

参考になるので、ぜひじっくり読んでくださいね。

 

はなちゃん(2年生、仮名)は、もともと引っ込み思案なお子さんでした。

でもレッスンに通ううちに、だんだん質問やおしゃべりをするようになりました。

 

先日はレッスンに来るなり、こう言いました。

「今日やりたいことがある! ペダルが踏んでみたい!」

 

はなちゃんはペダルを踏むのは初めてです。

ピアノを保護するためにかかとを床につけて踏むということだけを伝えて、

あとはどうするか見守りました。

 

そうすると、はなちゃんは

「こう踏むときれい。」

「踏みっぱなしはヘン。」

「1つの音ずつ踏んでもいいん?」

など、いろいろ試していきます。

 

私は、以下のような(そして大手のピアノ教室がやっているような)説明はほとんどしません。

「これはペダルの記号です。ここで踏んで、ここで踏みっぱなしにして、ここで離すんですよ。」

代わりに、「こうやったらもっときれいになるよ!」というコツだけを伝えます。

 

はなちゃんは、コツを知って何度も試しました。

そして、できなかったところはお家で練習してくると自分で決めました。

 

それで、ここからが重要です。

 

どうして私が先に説明しないかというと、知識をつけるよりも、

音がきれいかどうかをまず自分で感じてほしいからなんです。

 

お子さん自身が、きれいだなあと思うと興味が出てきます。

すると、自分で意欲的に試すことができるようになります。

間違いとか失敗とかを考えずにできるようになるのですね。

これは、成長のためにとても大事な自発性なのです。

自発性が大切ということは、心理学と子育ての研究で明らかになっています。

 

でも、多くの教室の場合は、「こう弾きましょう」になりがちです。

すると、知識を詰め込まれるので興味がなくなります。

お子さんはだんだん意欲を失っていきます。

自分の気持ちを表現する機会が少ないので、自発性も乏しくなります。

 

つまり、お子さんの興味を引き出すことができれば、

自発性をのばすことができるのです。

反対に、お子さんの興味をスルーして知識を詰め込むと自発性は育ちません。

 

とはいっても、お子さんの興味を引き出すのは、実際には難しいのです。

教える側の長期的な視点や、時間的なゆとりが必要だからです。

 

私のカウンセリングピアノ教室では、技術だけではなくお子さんの成長への長期的な視点をもって、指導しています。

また、1人1人にしっかり時間をかけてレッスンをしています。

 

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