ピアノ表現と恥ずかしさ対処シリーズの途中ですが、昨日嬉しいことがあったので、ぜひともアップしたいと思います(長文です)^^

お子さんが自立する際の出来事です。
ご家庭の教育の参考になればと思います。

昨日は、中学3年生のともやくん(仮名)のレッスンでした。


ともやくんは小学1年の時から習っているので、ずっと成長を見守ってきました。

昨日、ともやくんが「レッスンの後で話がある」と言うので、何かと思ったら、こんな内容でした。

「僕はゲームの大会で1位になったから、今度中国大会に行きます。


その日が発表会のリハーサルと重なっているので、勝手を言うのだけど、本番『これなら大丈夫』と先生に言ってもらえるよう頑張るので、リハーサル休ませてもらっていいですか」

一語一語、言葉を選びながら話していました。


こんなふうに言えることは、すごくないですか?

それは、彼の真摯さももちろんのこと、保護者の「自分の都合ばかりでなく、人の都合をおもんぱかることできてこそ、社会人にふさわしい」

という願いと努力が垣間見えたからです。

私は感激しました。そこで、ともやくんにこう言いました。

「大会で1位になるってすごいことだね。
中国大会で存分に頑張ってね。

そしてこんなふうに、きちんと相手に断りを入れることができるというのは、将来、信頼関係を築く上でとでも大事なんだよ。

だから、そういうことを口を酸っぱくして教えてくれるご両親は素晴らしいですね」

ともやくんは、ご両親の注意を厳しく感じることもあるようですがw、保護者が子どもの「今」だけを見るのか、「将来」を見るのかで、お子さんは本当に大きく変わります。

端的に言うと、「依存」か「自立」の分かれ道と言えるでしょう。

もっと具体的に書くと、

依存→自分の思い通りにいかないとすぐ挫折する。そのため、学業、仕事、人間関係において破綻する可能性が高い。

2次障害として引きこもり、保護者から経済的・精神的に離れられない、うっぷんがたまるので同居しても問題行動を起こしやすい。

自立→自分の思い通りにいかなくても、工夫し粘ることができる。その過程で人と信頼関係を築くことができる。

困ったら保護者に頼ることもあるが、内容は限定的。学業、仕事で成果を出しやすく、したがって収入も得られやすい。

ざっくりと書いたのですが、大まかにはこんなイメージです。
それくらい、依存と自立は違ってきます。

話を戻すと、ともやくんも、最初からこんなふうにしっかり言えたわけではありませんでした。

でも、保護者と連携して、私も、彼が自分との約束を破ったり、自分本位が過ぎる時は叱ってきました。

それは、もとはといえば、保護者が将来を見据えて、彼の自立を願っているからです。

今回のともやくんの成長を目の当たりにして、本当に嬉しかったです。

長年教えてきて、そして、時にはいけないことはいけないと伝えてきて、本当によかったと思います。

ともやくんのこれからが楽しみです^^♪


依存と自立について、我が子の場合はどうしたらいいのかと思われた方は、ぜひお問い合わせください。

ピアノを習う習わないに関わらず、お力になることができます。
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PS念のためつけ加えておくと、自己都合を優先するのがいけないと言っているわけではありません。

自己都合を相手に理解してもらえるよう伝えるのが大事だということを書いています。