フウセンカズラの白いかわいい花が咲きました^^

 

男の子の例が続いたので、今日は女の子の例を挙げたいと思います。

あさみちゃん(1年生、仮名)は、とてもおとなしいお子さんでした。

レッスンに来た最初の頃は、表情も少なく口数もほとんどありませんでした。

 

お母さんは、あさみちゃんが自分の気持ちを抑えてあまり人に言わないことを、

とても心配していました。

保育園であさみちゃんがお友達の輪の中に入らず、ポツンと1人見ているのも

お母さんにとっては心配でした。

お母さんは、あさみちゃんに自分の気持ちが話せるようになってほしいと願っていたのです。

 

その願いを受けて、レッスンではあさみちゃんにたくさん話しかけて、クイズを出しました。

私が演奏をして、「どちらがいいと思うか?」というクイズです。

これをレッスンで毎回繰り返しました。

 

次に、どちらがいいか答えられるようになったら、

「何が違うか?」を答えてもらうようにしました。

「はい、いいえ」から、自分で考えて言うことにステップアップするのです。

 

あさみちゃんが何を答えても、私は「こっちが正解だよ。そっちは間違い。」とは言いません。

なぜなら感じ方は自由だからです。

「正解、不正解」ばかり言ってしまうと、間違いを恐れてますます何も言わなくなってしまうのです。

 

そうするうちに、あさみちゃんから質問が出るようになりました!

レッスンの内容と関係なくても、質問に時間を取って向きあいます。

 

1年たった今では、かなり質問攻めです(笑)。

「ピアノの中どうなっとるん?」

「何でできとるん?」

「黒いのが動いとる。ペダル踏んだ時に動くん?」

「(弦が)長いほうが大きい音が出るん?」

「分からん。もう一回弾いて」

あさみちゃんの笑顔もぐっと増えました!

 

お母さんに聞くと、学校でも自分の意見を言えるようになって楽しく過ごしているようです。

 

こういうレッスンは大手音楽教室ではできません。なぜなら、効率が悪いからです。

どんどん正解を言っていきます。

子どもは正解通り弾くことが良しとされます。

そこには、お子さんが自分の気持ちを言える場面はほとんどありません。

お母さんと講師がコミュニケーションを取る時間もほぼありません。

 

実は、子どもの時に自分の気持ちが言えるというのは、あなたが思う以上に大事なんです。

自分の気持ちが言えないまま大人になってしまうと、

・自分の本当の気持ちが分からない

・なぜかイライラしたり、やる気が出なかったりする

・「自分が我慢すればよい」と思っていて、いずれ爆発してしまう

といった状態になってしまいます。

 

何を隠そう、これは過去の私です(笑)。

 

なので、正解、不正解にかかわらず、子どもの気持ちに耳を傾ける大人の存在は不可欠です。

特に家庭以外での大人の存在は、子どもにとって大きいのです。

あなたの大事なお子さんには、カウンセリングピアノ教室で、ぜひ自分の気持ちが言えるようになってほしいと思っています。

 

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