寒くても、桜の蕾は膨らんでいます。

さて、音楽には、強弱記号など、標語が出てきます。

例えば、フォルテ=強く、ピアノ=弱くなどです。

でも、この通りに強弱をつけて弾いても、音楽的にはなりません。

文字通りの意味を守っているに過ぎないのです。いわば、意思のない演奏になります。朗読で言うと、棒読み状態です。

退屈な演奏になってしまうのです。

では、心が動く音楽的な演奏とは、何でしょうか。

私は、意志がある演奏だと思います。

それも、超絶技巧を極めなくても、必ず音楽的な演奏は誰でもできると思っています。

その方法は、標語を記号として理解するのではなく、標語の背景にある感情を感じるようにするのです。

長くなるので方法はかけませんが、感情を感じると、どのお子さんも演奏が良くなったのを感じることができます。

聴くだけでなく、弾いていても心地良くなるのです。

もっと言うと、感情を掘り下げて表現することで、充実感が得られるのです。

これこそが、音楽の醍醐味と言えるのではないでしょうか。

近年、画一的な反応を前提とする教育や、間違えないことにとらわれ感情をスルーする演奏が一般的になってしまい、心配しています。