朝のレッスン室です。光がきれい。

「楽器は必要ですか?」

この答えは、カウンセリングピアノ教室では、

「楽器は、練習になくてはならないものです。

指の練習だけでなく、感性を作るために、楽器は必要です。

ただ、楽器は安くはないという保護者の方の気持ちも分かるので、時間はかかってもいいから、積み立てるつもりで、あるいは譲ってもらえるものを探すつもりで、準備してくださいとお話しています。」

とお答えしています。

ここで言う楽器とは、88鍵以上のピアノです(電子ピアノ含む。キーボードではありません)。

実は、楽器の準備は、それ以外にも大きな意味があります。

それは何かというと、保護者も一緒に応援するという決意を示すことなのです。

ピアノは、おうちでコツコツ練習しないと、上達しません。保護者の声かけも必要になってきます。

なので、

保護者が行動で協力する姿勢が、必要になります。「頑張りなさい」という言葉だけで、楽器も準備せず、声かけもしないのでは、上達度は半分以下と思った方がいいです。

「楽器は必要ですか?」と聞いてくる方は、たいてい、理屈では分かっているつもりだけど、本音は、出来るだけラクして、子どもに成果を出させたいという気持ちがあるのですね。

行動での協力なくして、上手にならないというのは、保護者のエゴなんです。

お金や声かけや工夫などを惜しんで、見返りが得られることは、まずありません。これは、子育てすべてに通じます。

子どもは、大人の言うことではなく、することを真似ます。

このような意味で、楽器の準備をお話しています。

逆に言うと、経済的な理由などで、楽器が準備できない場合でも、何かできることをすると、カバーできることもあるということです。

そういった場合、先生に相談してみるといいですね。

上手な相談の方法については、次回書いてみたいと思います。