講師・・・縄田 千絵(なわた ちえ)
自己表現を引き出すピアノ講師。
→♪生徒さんの自己表現の変化(受講後半年のビフォーアフター)
→♪略歴
♪これまでの成果
これまで個人レッスンで120人の生徒さんを教えてきました。
リトミックでは、赤ちゃんから3才までのお子さんを、のべ1,100人見てきました。
「赤ちゃんでも1人1人を見て、手を抜かずにリトミックをしてくれる」という声をいただき、数年後にレッスンに通ってくださる方もいます。
自己表現を引き出すために、「赤ちゃんはこういうもの」「この子はこういう子」などと決めつけずに接しています。
今でも思い出すのは、私が以前勤めていたピアノ教室を退職する時の、お別れの場面です。
5年生のゆかりちゃん(仮名)はクールで、あまり感情を出さないお子さんでした。
レッスンでは、なるべくゆかりちゃんの気持ちを観察し、「どっちがいいと思う?」などの質問をしていました。
それでも、いつも淡々とした感じだったのです。
お別れの日がきました。あいさつをして帰ろうと、車のエンジンをかけた時のことです。
「先生ありがとう~!!」とゆかりちゃんが叫びながら、私の車を追いかけてきたのです。
最後は悲鳴のように叫びながら、ずっと追いかけてくれました……。
感情は表に出なくても、こんなに心は動いていたんだ。
それをこうして、表現してくれた。
「お子さんの個性を決めつけずに、レッスンしてきてよかった」と心から思えた出来事でした。
ゆかりちゃんの姿は、今でも胸に迫ってきます。
♪レッスンへの想い
生徒さんには、ピアノの上手下手の「評価」ではなく、「自己表現」できるようになってほしいと思っています。
なぜなら、私自身が人の評価を気にして自己表現できず、生きづらさを抱えてきたからです。
私は、相手の期待に添わなければ、評価されないと思っていた。
ピアノが上手になれば、評価されると思って、必死に学んできました。
そんな時、ある先生のコンサートに行って、大きな感動に打たれました。
今まで聴いたどんな演奏とも違う。
評価なんてみじんも気にしない、自己表現する力強い演奏だったのです。
幸運にも、その先生に師事することができた。
そこで初めて、評価を気にせずに、自分を表現すればいいんだということを知りました。
型通りだから、いいのではない。
自分の意見を音にするからこそいいのだと。
心理的なアプローチにも興味を持つようになり、自分や生徒さんに試したところ、変わっていくのを実感するようになりました。
無表情だったお子さんが笑うようになったり、質問をしたり、表情が生き生きしてきた。
間違えることを恐れていたお子さんが、「こんなクイズを作ってみよう」など、自分からやってみようと言えるようになった。
「どう思う?」という質問に答えることで、おとなしいお子さんも、自分の気持ちが言葉で言えるようになった。
結果、自分なりの意見を持って、ピアノが弾ける。
お客さんにも感動が伝わる。
ピアノは自己表現の大きな手段であり、そのお手伝いをしたいと思うようになりました。
そのうちに、保護者の方に、
「家でも、集中が続かないんですが、どうしたらいいんでしょうか」
「私が子どもにしている声かけで、大丈夫なんでしょうか」などと質問されるようになりました。
そこで、心理的なアプローチや経験から、声かけの方法もアドバイスするようになりました。
皆さんからは、「親だけでは気づけなかった視点を得られた」と、とても喜んでいただいています。
生徒さんが、「評価」されるより「自己表現」できることが、今後の人生に必ず役に立つと信じています。
そのために、保護者の方と二人三脚で、「自己表現」を引き出していきます。
教室のイラストには、ピアノからたくさんの芽(自己表現)が伸び、花開くようにという願いを込めています。
♪生徒さんの自己表現の変化(受講後半年のビフォーアフター)
・最初3分も座っていられなかったお子さんが、15分以上、60回以上も集中してリズム打ちできるようになった
・よく泣いたりぐずっていたのが、泣かなくなった
・間違いを気にして、あまり発言しなかったお子さんが、学校で積極的に発表するようになった
・ニガテなことを全くしようとしなかったが、練習を頑張るようになった
・気持ちを言わなかったお子さんが、家族以外にも言えるようになった
略歴
広島大学教育学部音楽科ピアノ専攻卒業。
ピアノを、
エリザベト音楽大学名誉教授の石川正司氏、
仁愛女子短期大学名誉教授の寺尾敏幸氏、
アンドーヴァー・エジュケーターの川井弘子氏に師事。
「ボディ・マッピング」を川井弘子氏に師事。
歌曲ピアノ法を吉田旅人氏に師事。
イエヘツケル・アインシャイ氏の「アレクサンダー・テクニーク」レッスン受講。
大阪、名古屋のリトミックレッスン受講。
ジョイントコンサート9回出演。
シューベルト「冬の旅」コンサート開催、CD制作。
シューマン「詩人の恋」CD制作。
その間、
親業訓練講座、内観、カウンセリングを多数受講。
26年間、ピアノ講師、リトミック講師を務めている。
鳥取市では、カワイ音楽教室、すぺーすComodoにて
ピアノ講師、リトミック講師を務めた。
現在「カウンセリングピアノ教室」主宰。
女声合唱団「コール・アマービレ」の指導、伴奏も務めている。